野心と進め/DA PUMP KENZO

まず、LIVE DA PUMP2018 THANX!!!!!!!最高でした!

感想を書こうとしているんですが、なかなか終わらないので、先にこちらを。

 

DA PUMPとしてだけでなく個人としての活動もめざましいKENZOさん

 

まだまだDA PUMPにハマったばかりなので、情報としては弱いと思われますが、ここで少しだけ人物紹介を。

 

世界大会8年連続優勝、世界大会の優勝回数としては11回で前人未踏。オールドスクールのロックダンスを得意とされている世界的なダンサーです。

くっきりはっきりとした顔立ちで、くしゃっとした笑顔が特徴的な、九州男児

ファンの方たちは顔がいいとよく言っている印象です。

USAではバーバリーのチェックシャツ担当されています。Mステに出演された時は、チェックの上下のスーツの中にチェックシャツという、柄✕柄がトレンド☆とかいうレベルではないほどのチェックマンで私達の目を楽しませてくれましたね(御本人曰く、コレクションみたい、とのこと。分かる。)。しかし、あのチェックにのまれない顔立ちなんてちょっとやばいじゃん…!

 

SNSなどを見るに、DA PUMPファンの方は7人全員が好きという方が多いように見受けられますが、KENZOさんは別枠といいますか、魅力あふれるメンバーの中でも特にDA PUMPファンの目を奪っていく存在のような、なんだか追ってしまう、そんな存在なのかなと思っています。

目の離せない、れっきとしたスターな存在のはずなのに、何故かトリックスターKENZOさん。

有無を言わさずLOCKし、ポイントさしてブルドーザーのごとくゴリゴリと剛腕で人々の関心を持っていくあの感じ。

ツイッターでの他のDA PUMPのメンバーへのリプライに、いいね!!

DA PUMPの曲に関する否定的な意見のツイートに、いいね!!!

 

そんな、え?これは…?とDA PUMPファンに日々疑問と衝撃を与え続けるKENZOさんには、顔とかダンスももちん魅力的ですが、そういうところではなく、他のところにもあるのではないかなと密かに思っておりまして。

それが何なのかずっともやもやしていたんですが、ようやくしっくりくる言葉が見つかりまして。

 

そう、それが題名にもある野心です。

 

一般的な野心のイメージはどんな感じでしょうか。

私のイメージでは、いやらしい、ともすれば下品にさえ見えるそんなイメージです。

ですが、野心=志、目標と考えるとどうでしょう。

野心がある、ということは志、目標があるという見方になりますね。

上でほんの少しだけどんな人かをお伝えしましたが、今回は、KENZOさんの中に存在しているであろう野心に焦点あてて、KENZOさんという方を私なりの目線で考察していきたいと思います。

 

それでは、わいのわいのわいのレッツゴー!

 

 

 

どうして野心に焦点をあてたのか。それは本を読んでピンときたからです。

 

最近、思うところがあり自分を鼓舞するために、林真理子さんの野心のすすめを読み返していたら、あれ…?この人物像どこかで目にしたことがあるような…あ、これはDA PUMPKENZOさんなのでは…?と自分の目から鱗がぽろっとこぼれ落ちていく瞬間を目の当たりにしました。一度結びついたら止まらない。あ、ここも。わ!ここも!と、林さんとKENZOさんって似ているんだと少し感動すら覚えながら読み終えました。

 

感想。似ている。というよりかは共通点がある。

 

林真理子さんのいう野心とは「大きな飛躍を望んで、新しいことに大胆に取り組もうとする気持」(『広辞苑 第六版』)です。

 

腹に一物をもっていたり、浅ましい印象の野心ではなく、「もっと価値ある人間になりたい」という健全で真っ当な心のことを指しています。

人は自覚的に「上」を目指す必要がある。自分の身の程を知ることも大切だけど、少しでいいから、身の程よりも上を目指してみる。そうして初めて人生が上に広がっていく。

「今のままではだめだ。もっと成功したい」と願う野心は、自分が成長していくための原動力だが、成功させるためにはその野心に見合った努力が必要となる。

 

ということを野心のすすめではいろいろなご自身の体験談を織り交ぜて私たち読者に教えてくれているわけですが、オタクというものは、往々にして自分の好きなものと好きなものの共通点を探す生き物なんですね。

 

結果。似ている。というよりかは共通点がある。

 

私はSNSや紙面上での発言等を通してしかKENZOさんの人柄を知りませんが、ダンスとかそういうものは置いておいて(ダンスを分析するのは専門の方達がたくさんされているので。)、人柄だけで言うと、KENZOさんは人が隠したがる努力をまぶしいまでに見せてくれる人だと思っています。

大抵の人は努力する姿を隠します。完成した自分こそが本物の自分だと思いたいという気持ちからくるのではないかと私は思っています。誰だって自分に自信を持ちたいから、それは当然のことですよね。

けれど、努力を怠らない人は努力をしている自分こそが、本物の自分だと考えているのではないかなと野心のすすめを読んで思いました。

そしてKENZOさんもそうなのではないかなと。いろんな大会にでるということは、勝ちたい、優勝したいという野心を持っている。

そういった野心が健全な野心であるためには、努力が必要だと林さんは仰っています。

そしてKENZOさんはその努力をしてきた。勝つためのあらゆる努力をしたきた人だからこそ、何者になりたいのかをきちんと考えてきた人だからこそ、努力こそ自分の本質だと思っている、そんな気がしています。

 

また、林さんは本書で、自身の野心についてこうも書かれていました。

 

『私は、人一倍の野心と人の二倍以上の意地悪さを持っていますが、いまの昔も狡猾さとだけは縁遠い人間です。(中略)恥ずかしさをものとしない無垢な泥臭さは、野心の味方をしてくれます。』

 

私はこの文章を読んだ時、ああ、だからKENZOさんの野心はただただまぶしいのかと思いました。見栄をはるわけでも、自分を必要以上に大きく見せようとしているわけでもなく、ここでいう泥臭さをまっすぐに言葉にするからこそ、一般的なイメージではネオンのようなギラギラさを帯びているはずの野心が、キラキラとしたものに転じて、野心だと誰が見ても分かるのに、目が離せない。

その野心を隠さず目の前に掲げている姿に、あ!出てる出てる!と思う反面、そのままで突き進んでくれとも思ってしまうんです。

 

KENZOさんもよく、田舎から出てきたことを仰っていますが、林さんも田舎から出てきて、野心をもって志高く色々なことに挑戦していた時に、非難を受けていたそうです。そういう一部の人達へ以下のような言葉でチクリと刺しています。

 

『東京の人は表に出ることが嫌いだからとか、恥ずかしいから目立ちたくないというようなことをよく言う』

 

ちょっと斜に構えたほうが格好いい?

ノンノン、ダメヒューマン。

KENZOさんのカメラアピールときたら。

深夜のインスタライブや、ツイッターでの自分に関するツイートのリツイートときたら。Youtubeのダンスのコレオグラフィー動画の宣伝ときたら。

もうそういう人達を全員まとめて、えい!技あり~って感じです。

 

ちなみに、林さんは野心のモチベーションを保つ秘訣に小さな成功体験を大切にするということを提唱されています。

 

『自分を信じるということは、他人が褒めてくれた言葉を信じるということでもある』

 

先ほど私が上で述べたKENZOさんのリツイートはすばらしい行動なんです。自分がどんな人間かを周囲にアピールしつつ、自分の野心のモチベーションも上げるという正に一挙両得な行動!

 

さて、実はこのどんな人間であるかのをアピールできているというところも、KENZOさんの魅力の一つではないかと思っています。

野心のすすめでも、自分が何者になりたいのか、それを見つけたいという思いが野心になっていくのだということが書かれてあります。KENZOさんは中学生の頃にダンスで生きていきたいと思ったそうですが、この確固たる気持ち(野心)を常に自分の中に置いておくということの難しさたるや。

林さんが本書で、野心を持つことができる人として、『時間の流れを見通すことができる人』を挙げています。自分に与えられた時間はこれだけしかないという考えが常に身に染みついている人。KENZOさんはいつか自分がダンスができなくなるかもしれないということを度々口にしていますね。だからこそ、絶え間なく努力をして、自分を鼓舞しているかもしれません。

そして、私がここがKENZOさんの一番の魅力だと思っていることなんですが、

自分の人生に責任を持って生きている

ということです。いろいろな媒体を通してKENZOさんを見てきて、心のどこかで思っていたことが、自身の名刺代わりだと公言しているDVD、MY NAME IS KENZOでのインタビューを見て、なんかKENZOさんって他の人と違うなと思っていた気持ちが、この林真理子さんの野心のすすめを読むことでやっと分かりました。

 あ、KENZOさんは自分の人生に責任を持ってるんだ、と。

 

ここでいう責任とは何か。

私は何者になりたいか、自分の人生をどう組み立てていくかを自身と向き合って真剣に考え、行動を起こしていくことだと思っています。トライアンドエラーを恐れずに繰り返していく。

夢や、目標は人生に彩りを与えてくれます。それが多ければ多いほど、人生が楽しいものになっていくのではないかと私は思っています。

常に、些細なことでもいいから、野心を持つ。そしてそれを可能な限り実現していく。それがその人のうちから溢れ出てくる何かに、人々の目を惹きつける何かに変わっていくのではないでしょうか。

 

それを行ってきた人達は何とは言わなくとも、雰囲気があって、滲み出ているものがあって、言葉にしなくとも見ているこちら側は何かを感じ取るものだと思うんですが、KENZOさんの場合、惜しみなく言葉で、目線で、SNSで披露してくれるので、常に目に飛び込んでくる。イですねぇ~。見ちゃいマァス!

 

確かに、いつかのインスタライブでKENZOさん自身が仰っていたように、自分に自信があるわけではないかもしれないけれど、自分の根幹の野心を常にきちんと作り上げて、そしてそれをクリアして人生を歩んでいる。その乗り越える時に培った力が、いざという時のエネルギーとして稼働する。うちから出る何かとして、人々の目を奪っていく。

 

ISSAさんが雑誌で仰っていたように、自分を曲げないというのがとてもよく伝わってきます。諸刃の剣かもしれませんが、ダンスで表現をするKENZOさんにとっては、自分を表現する武器は一つでも多いほうがいいですよね。

これが自分なのだと、ここまで歩んできた道に自分があるのだと、その自分を見てほしいと主張する姿は見る人の目を留まらせます。誰にでもできることではありません。本当にすごいことです。

 

ダンスしか出来ない、ダンスしかないとよくご自身で口にされていますが、それは取捨選択がきちんと出来ているということなんだと思っています。本当に自分を持っていない人は、なにも選択ができません。ただ与えられたものを甘んじて受け入れるしかない。

もしかするとKENZOさんは、選び取らなかった一方を捨ててしまったことを後悔するかもしれないと思っているかもしれませんが、きちんと選択して、生きていたということは、自分の人生に置いて何に重きをおいて生きているかが念頭にあったからこそなのではないかと思います。

 

私が何故、いろんな人がKENZOさんから目を離せなくなるのかを考えた時、ダンスパフォーマンスや、トリックスターな一面は勿論ですが、やっぱり自分を見て欲しいという野心と、今までの取捨選択からできた自分の人生をきちんと歩んできたからこそ出てきている責任感が、自然と溢れているからではないかと思っています。

 

他にもここも似てるなあと思った箇所があったんですが、あまりにも長くなってしまったので、この辺で。

また、思い出したら書きたいと思います。笑

 

ちなみに、KENZOさんはこども達にダンスのすばらしさを伝えたいという夢を持っていらっしゃるそうです。今もダンススクールを開校したり、キッズのダンスコンテストに審査員をしに行ったりと精力的に活動をされていらっしゃいます。

このすばらしい野心、応援せずにいられますか!

 

これからもどうぞ、野心と共に歩んで行ってください。

 

そしてそして林真理子さんとKENZOさんの共通点、伝わったでしょうか…?もし、勘違いだと思うよ☆と思った方は是非ともこっそり教えてください!この記事下げますので!

 

 

野心のすすめ (講談社現代新書)

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